令和6年度こども家庭庁「ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」における採択団体を発表いたします。
むすびえが本事業に携わり3年目となります。
ひとり親家庭をはじめとした支援を必要としている家庭へのサポートを、コロナ禍を経て皆さまと共に進めてまいりました。
本年は、より多くの運営者の皆さまと活動を共にできるよう助成プログラムを2コース設置し、両コースとも募集団体数の2倍近くのご応募をいただきました。
それぞれの申請書を通して工夫を凝らした支援のあり方をお伝えいただき、選考では大変苦慮したこともお伝えし、ご応募下さいました皆さまに心より御礼と敬意を表します。
選考の結果、160団体(Aコース:29団体/Bコース:131団体)を採択いたしました。
不採択となった団体様には、ご期待に沿えず誠に申し訳ございませんでした。
応募総数:275件(Aコース:42件 Bコース:233件)
募集団体数:140件程度(Aコース30件程度 Bコース110件程度)
採択団体数:160団体(Aコース29団体 Bコース131団体)
むすびえでは今後も助成事業含め、こども食堂の支援を通じて、「誰も取りこぼさない社会」の実現に取り組んでまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
以下、選考委員の皆さまからのメッセージです。
選考委員長からのメッセージ
国の「ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」は令和3年度にスタートしたもので、今年で4年目となります。この事業において、むすびえが中間支援団体として子ども食堂等の助成金の支給を行う取組も3年目となります。
今年も多くの実施団体の申請を受け、助成を行うことができました。子ども食堂等の現場の取組の広がりと、国の事業の浸透も徐々に進んでいるように感じます。助成を通じて、全国のこどもたちの環境が整い、居場所が増えていくことを願っています。同時に、地域活動に取り組む人が増えることを願っています。
千正康裕(株式会社千正組 代表取締役社長)
選考委員からのメッセージ
こども家庭庁「令和6年度ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」では、ひとり親や要支援家庭へ食を通じた支援や学用品配付等を行う「Aコース」、申請・報告が容易なようにシンプルにした「Bコース」に対して、Aコース42件、Bコース233件と非常に数多くの応募があり、この助成金プログラム自体への期待を大きく感じるものとなりました。今回、申請内容から、食の体験を一緒に持つ、必要な学用品などを届けることで、孤独・孤立・孤育てにおかれているひとり親家庭等に対して「寄り添う」様々な支援の企画を伺い知ることができました。私自身もひとり親家庭に育ったものとして、皆さんの取り組みへ大いに敬意を表します。
イノウエヨシオ(ファンドレイジング・プロデューサー、株式会社ファンドレックス代表)
毎年続く物価高騰、大規模災害など、日々の生活を乗り越えるだけでも大変な時代となりました。そんな中でも、繋がりを絶やさず寄り添い続けてこられている皆さまの活動に、どれほどたくさんの親子が助けられたことでしょう。また、この事業を通して、より深くより細やかに支援をされようとする熱意が伝わってきました。今、子ども食堂は平成の時代にバラバラになった「輪」や「コミュニティ」「自治」と言ったものの“繋ぎなおし”をしているのだと思います。皆さまの活動を心より応援しております。
黒木淳子(支え合いの地域づくりネットワーク・こども食堂コーディネーター)