認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ

その日のホテルのロビーには、いつもとは少し違う賑わいが生まれました。エントランスで来場者を迎えていたのは、スタッフの笑顔と、ルートインホテルズオリジナルキャラクター「ルートン」。
この日、ホテルは「泊まる場所」から、地域の子どもたちが集う「こども食堂」へと、やさしく姿を変えていました。
会場はホテル内のレストラン。そこには食事の香りと笑い声が広がり、子どもたちは少し誇らしげに、そして楽しそうに席につきます。ホテルの日常にある風景が、そのまま地域の居場所になる──そんな一日が、ホテルルートイン長泉沼津インター第1、清水インターの両館で実現しました。

地域とつながる告知、広がる参加の輪
2026年1月18日にホテルルートイン長泉沼津インター第1で、1月25日にはホテルルートイン清水インターで、「新春smileこども食堂」として、ルートインホテルズでは初のこども食堂が開催されました。
事前の開催告知には、長泉町役場教育推進課をはじめ、ホテルスタッフがチラシを配布。開催情報は地域の「ママ友ネットワーク」を通じて口コミで広がり、予約は短期間で満員になりました。特別な広報施策を行わずとも、地域のつながりの中で自然に参加の輪が広がったことは、今回の開催を象徴する出来事でもありました。
ホテルの“おもてなし”が、そのままこども食堂に
当日は、ホテルのバイキング朝食を活用したメニューや、ホテルならではのゆとりある空間、そして日頃から培われてきたホテルスタッフのホスピタリティが随所に見られた運営が行われました。また、ルートンによるグリーティングも実施され、子どもたちや保護者の緊張をほぐし、会場に一体感を生み出しました。
特別な装飾や新たな仕組みを用意するのではなく、ホテルが大切にしてきた「日常のサービス」そのものが、地域の居場所として機能する──そんな実感を、現場一人ひとりが手にした一日ともなりました。

地域企業とともにつくる「体験型」のこども食堂
今回の開催では、衛生調理課員と調理スタッフによる「いただきます!」の声で始まるバイキング食事体験に加え、地域企業による多彩な協力が実現しました。
・維新エンターテインメント株式会社(たぬき探偵ジェリー®):謎解きゲームの提供
・株式会社青島文化教材社(アオシマ):ミニオンのプラモデル提供
・株式会社ヤクルト本社(富士裾野工場):バイキングでのヤクルト提供、お土産
・株式会社アイエイアイ(IAI):お菓子のお土産
・不二家(富士裾野工場):ミルキーやホームパイを使ったお菓子つかみ取りコーナー
・ハヤテベンチャーズ静岡:選手サイン入りボールの提供
飲料・お菓子・プラモデル・スポーツ・エンターテインメントといった、それぞれの企業の協力が、子どもたちの「楽しい!」につながりました。

こども食堂を応援する想いが、地域をつなぐ力に
今回の開催は、地域に根ざしたルートインホテルズのスタッフによる情熱と、こども食堂を応援したいという企業の想いが重なり合うことで実現しました。
ホテルの日常の延長にある「おもてなし」が、子どもたちにとっての楽しい時間となり、企業にとっては地域と出会い直す機会ともなります。
こうした小さな挑戦の積み重ねが、こども食堂を支える土壌を少しずつ耕し、企業・地域・こども食堂が自然につながっていく基盤をつくっていきます。
むすびえは、本取り組みにおいて「協力」として関わり、こども食堂を応援したいという企業の想いと現場の挑戦が結びつく場づくりを支えてきました。
これからもむすびえは、子どもたちの笑顔を生む取り組みが、地域のあちこちに広がっていくよう、そしてその輪が、「やってみよう」「応援しよう」という想いを持つ人たちの後押しにつながるよう、こども食堂と人、地域、企業をつないでまいります。

取材日:2026年1月18日
訪問先:ホテルルートイン長泉沼津インター第1
HP:https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/shizuoka/index_hotel_id_69/