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今日も地域社会のどこかで「しあわせにBAKEる。」
〜株式会社BAKE〜

「Corporate Supporters’ Voices むすびえのむすびめ」では、むすびえとともに歩む法人支援者の皆さまへのインタビューを通じて、協働の背景や想い、そして広がるつながりのかたちをご紹介します。



焼きたてチーズタルトでおなじみの「BAKE CHEESE TART」や「PRESS BUTTER  SAND」など、多彩なスイーツブランドを展開する株式会社BAKE(以下BAKE)。2013年の創業以来、スイーツの企画・製造・販売を手掛ける製菓企業として成長してきました。「しあわせにBAKE(バケ)る。」というミッションのもと、商品に関わる人すべてがしあわせであることが、最終的に食べる人のしあわせにつながると考え、多くのブランドを世に創出。全国に68ある店舗の中には、工房一体型の店舗もあり、食べるだけでなく、目で見て心が動くスイーツ体験を提供しています。BAKEが大切にしているのは「ほかにはない価値」を届けるということ。洗練されたデザインや、思わず「かっこいい」と感じさせるようなビジュアルも、各ブランドの世界観を形作るのに欠かせない要素です。ブランドごとに専属のデザイナーを配置し、商品やパッケージだけでなく、顧客とのあらゆる接点において、世界観を一貫して伝えられるように、自社で完結できる体制を整えています。          
そのBAKEは2025年春休み、むすびえと経済同友会の推進で始まった「長期休みこども食堂応援わくわくギフト」に参画し、子どもたちに笑顔を届けるお菓子の支援に動き出しました。     
今回は、このプロジェクトを担当するお二人、品質保証部 部長の佐伯さんと、生産物流部部長の小山さんに取り組みに込めた想いや今後の展望についてお話を伺いました。

サステナビリティプロジェクトを担当する佐伯さん(左)と小山さん(右)

きっかけは、フードロス対策


こども食堂への支援のきっかけは、フードロス対策でした。BAKEでは「しあわせとサステナビリティが両立する未来」を目指しており、その最初のステップとして「フードロスの削減」に取り組み始めました。当時、社内でもフードロス対策への関心が高まっていたこともあり、関連するセミナーがあれば見てみようという軽い気持ちでむすびえのセミナーに参加しました。こども食堂という名前は知っていましたが、正直なところ具体的にどのような取り組みをしているのかよくわからなかったんです。けれど、セミナーで詳しい話を聞いて、ただ子どもたちに食事を届けるだけでなく、地域全体を巻き込んだ社会貢献につながると知って「なんて良い取り組みなんだろう」と共感しました。セミナー後、むすびえの遠藤さんに直接ご挨拶し、「ぜひ一緒にやらせていただきたい」と想いをお伝えしました。
弊社には「しあわせにBAKEる。」というミッションがありますが、こども食堂への支援は、まさにお菓子がしあわせに「化ける」瞬間になるかもしれないと思ったんです。私たちの想いと重なる部分がありました。
これまでにも、規格外のお菓子の商品化や環境に配慮したパッケージの導入を進める、サステナブルプロジェクト「Re:BAKE (リベイク)」 などを行ってきましたが、2024年に本格的なサステナビリティ推進に向けたプロジェクトが始動しました。SDGsと聞くと、つい環境問題の方に関心を向けがちですが、地域への貢献やもっと身近に感じられるところから一歩を踏み出すのもいいのではないかと考えました。

春休みにアイスで笑顔をお届け ── 全国60カ所に3,600個を提供


初めての支援はちょうど春休み前のタイミングと重なったこともあり、2025年の春休みに開催された「長期休みこども食堂支応援わくわくギフト」への参加という形でスタートしました。子どもたちが喜ぶものを届けたいと考えたときに、弊社が扱っているアイスが思い浮かびました。アイスは冷凍なので食品衛生的にも安定していて、安心してお届けできるという点でも、最初の取り組みにぴったりだと思ったんです。今回の支援では、全国60カ所のこども食堂に、キャラメル味と桃味のアイスを各30個ずつ、合計3,600個提供させていただきました。
当初はどう受け止めてもらえるのか少し心配もありました。でも、実際にこども食堂を訪問した際に、子どもたちがアイスをにこにこしながら食べている様子を見て、私たちが元気をもらったような、とても清々しい気持ちになりました。また、こども食堂で働く方々の活動を目の当たりにして、継続して取り組んでいくことに意義があるとあらためて感じました。

こども食堂にしあわせを運んだアイス

“自分ごと化”が社員の中に生んだ静かな変化


社内では支援活動への理解を深めてもらうために、情報発信を積極的に行ってきました。こども食堂が単なる食事提供の場ではなく、地域全体にとって大切な居場所であることなど、私がセミナーで共鳴した点について、社内のサステナビリティ特設サイトや社員向けのメールなどを通じて発信したり、アイスの支援の過程をこまめに共有したりしました。そうすることでプロジェクトへの関心が自然に広がっていったのを感じています。     最近「いい取り組みだよね」「アイスが届くの、楽しみだね」と声をかけてもらえることが増えました。「家の近くのこども食堂を探してみたよ」と言ってくれる社員もいて、一人ひとりが「サステナビリティ」や「地域とのつながり」を自分ごととして考えるきっかけになっているのでは、と思います。大きな変化ではないけれど、社員の中に確実に意識の変化が芽生えている。これこそが、今回の支援活動に参画したもう一つの意義だと感じています。

届けたい気持ちに応えてくれる舞台裏


実務的な面でもむすびえのサポートに助けられました。支援したいと思う企業が初めて参画する際、ネックになるのが、物資の調達や配送の手配といった面だと思います。ですが今回は、全国に約10,000カ所以上あるこども食堂の中から、どこにどれだけの量を届けるかといった選定や調整を、むすびえがコーディネートしてくれましたことは、とてもありがたかったです。

課題解決が誰かの「嬉しい」につながるということ


むすびえとの出会いを通じてこども食堂の支援でフードロス対策と社会貢献の両方を同時に叶えることができると知ったのは、本当に新しい発見でした。フードロス対策というと、どうしても自社の課題への対応という印象が強くなりがちですが、こども食堂への支援は地域や社会全体への貢献につながる取り組みです。私たちの行動が、誰かの「嬉しい」の瞬間につながることに大きな価値を感じています。

「しあわせにBAKEる。」のその先へ


今後もアイスクリームだけでなく、さまざまな種類の焼き菓子を組み合わせながら、長期休みだけでなく、継続的な支援を行っていきたい――そう話してくれたBAKEのお二人。お菓子を通じて子どもたちに笑顔を届けたいという想いは、商品を届ける相手のしあわせを思い描く「しあわせにBAKEる。」という企業のミッションにも通じるところがあります。
子どもたちの笑顔や、地域に生まれるあたたかいつながり。その一歩一歩が企業としての新たな価値の創造にもつながっていると感じました。

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